「イライラする」
夫が育児に協力してくれない…気持ちの伝え方
毎日赤ちゃんのお世話に追われて、気づけばもう夕方。
「今日、自分のために使えた時間なんてあったかな?」と、ふと立ち止まる瞬間もあるかもしれません。
赤ちゃんを愛しいと思う気持ちはもちろんあるけれど、日々の子育てで心が疲れてしまう日もありますよね。
そんなときに限って、パートナーはなかなか気づいてくれません。
手伝ってくれているはずなのに、なぜかモヤモヤした気持ちが残ってしまうことも。
「なんでわかってくれないの?」という思いが、心の中でぐるぐると渦を巻いて、ついイライラしてしまうことだってあります。
でも、本当はケンカがしたいわけではないのです。
少しでいいから、自分の気持ちをわかってほしい。そう思っているのに、それをうまく言葉にできない――そんなもどかしさを抱えているママも多いはずです。
このコラムでは、そんな悩みを抱えるママのために、夫婦で育児と向き合っていくヒントをお伝えします。
気持ちを伝えるのが難しいときこそ、読んでみてほしいです。
>育児に関する悩みを相談できるカウンセラーはこちらなぜこんなにイライラするの?

赤ちゃんが生まれて、うれしい気持ちもある。でも、気づけば毎日イライラしている。そんな自分に戸惑うことはありませんか?
赤ちゃんの育児は、想像以上に大変です。赤ちゃんは自分で何もできません。授乳もおむつも寝かしつけも、すべてママの力が必要です。夜中に何度も起きて、まとまった睡眠もとれない日が続くと、心も体もクタクタになりますよね。
パートナーが仕事に行っている間も、ママは家でずっと赤ちゃんのお世話。誰とも話さないまま一日が終わってしまうこともあります。
そんな毎日が続くと、気づかないうちに心の余裕がなくなっていきます。
そして、「なんで私ばっかり育児してるの?」という気持ちが、少しずつ心の中にたまっていき、ちょっとしたことでイライラしてしまうのです。
でも、その気持ちはおかしくありません。頑張っているからこそ、つらくなるのです。
まずは、自分の心が疲れていることに気づいてあげてくださいね。
夫婦間の“育児ギャップ”とは
心の余裕がなくなってくると、ふとした瞬間にパートナーに対してモヤモヤが出てきます。
「なんで気づいてくれないの?」「私ばっかり大変」などと思うこともありますよね。
でも、パートナーの方は「ちゃんと手伝ってるつもり」かもしれません。
実はここに、夫婦の“育児ギャップ”があります。
ママは毎日、赤ちゃんのお世話をしながら「一日中育児に追われている」と感じています。
一方でパートナーは、外で働いて「家族のために頑張っている」と思っていたりします。
どちらも間違っていないけれど、見えている景色が違うのです。
ママは「赤ちゃんが泣いているのに、なんでスマホを見て横になっているの?」と感じるかもしれません。
でもパートナーは「やっと帰ってきたんだから、少しくらい休ませてほしい」と思っているかもしれません。
こうしたすれ違いは、よくあることです。でも、言葉にしなければ気づいてもらえません。
ママの気持ちや辛さは、パートナーにとって“見えにくい”もの。
だからこそ、伝え方を工夫していくことが大切です。
“ 分担 ”より “ 共有 ”の視点を持つ
夫婦での育児について考えるとき、「分担」という言葉をよく耳にしますよね。
でも実は、「分担」には落とし穴があります。
「これはあなたの担当」「これは私の担当」と分けすぎてしまうと、どちらかが負担を感じたり、不満をためてしまったりすることもあります。
特に育児は、予定通りにいかないことの連続です。赤ちゃんの体調や気分によって、一日の流れはすぐに変わってしまいますし、パパやママ自身の体調が優れない日だってあります。
だからこそ、「分担」ではなく「共有」という視点が大切です。
「一緒に育てていく」「一緒に悩んで、考えていく」、お互いがそんな気持ちでいられたら、ママの心はぐっと軽くなりますよね。
ママが全部を抱え込む必要はありません。
パートナーもきっと、何かできることがあるはずです。
ただし、いきなりすべてを理解してもらうのは難しいかもしれません。
大切なのは、「責める」のではなく「伝える」ことです。
「どうしてわかってくれないの!察して!」ではなく、
感じていることや、自分の気持ちを言葉にすることから始めてみてください。
夫婦はチームです。
完璧じゃなくても、少しずつでも歩み寄っていけたら、それだけで大きな前進です。
NOALONでは、臨床心理士などのカウンセラーに オンライン で悩みを相談することができます。
今日からできるコミュニケーションのコツ
「伝えることが大事」とわかっていても、どう言えばいいのかわからない…。
そんなふうに悩むママも多いと思います。
実は、伝え方にはちょっとしたコツがあります。
まず大切なのは、“タイミング”です。赤ちゃんが泣いていたり、パートナーが疲れて帰ってきた直後は避けた方が無難です。
お互いに少し落ち着ける時間を選んで話すようにしましょう。
次に、“伝え方”です。つい感情的になってしまうと、相手は防御モードになりやすくなります。
そんな時は、「私はこう感じた」という伝え方を心がけてみてください。
たとえば、「なんで何もしてくれないの?」ではなく、
「私、ひとりで全部やるのがつらいなって感じてる」と言い換えるだけで、印象がぐっとやわらかくなります。
伝える内容が同じでも、「責められてる」と感じさせない言い方を選ぶことが、相手の心を開く鍵になります。
避けたい言葉としては「いつもそう」「どうせあなたは」などの決めつけの言葉です。
コミュニケーションで大切なのは、「どうしたら相手が変わってくれるか」「どうしたら協力してもらえるか」という目的を忘れないこと。
本当は言いたいことがたくさんあっても、怒らせるためではなく、気持ちを共有して歩み寄っていくために話すのだと意識してみてください。
感情を言葉にするのは、簡単なようで難しいもの。
うまく話せなかった日があっても大丈夫です。何度でもやり直していい、ということも覚えておいてくださいね。
うまくいかない時は
「こんなことで悩んでるの、私だけかも」
「夫にどう話せばいいのかわからない」
「話してみたけれど、うまく伝わらなかった」
そんなふうに思って、心の中にモヤモヤを抱えているママもいるかもしれません。
でも、その気持ちをずっと一人で抱えている必要はありません。
言葉にするだけで、誰かに聞いてもらうだけで、ふっと心が軽くなることもあります。
「話を聞いてもらいたい」
「こんな気持ちになる理由が知りたい」
そんなときは、オンラインカウンセリングを使ってみるのもひとつの方法です。
スマホがあれば、赤ちゃんを見ながらでも、自宅から好きな時間に相談できます。
誰にも言えなかった気持ちを、安心して話せる場所があるだけで、見える景色が変わってくるかもしれません。
「NOALON」には、国家資格を持つカウンセラーが多数在籍しており、心理・保育・福祉・看護などの視点から、ママの悩みにやさしく寄り添ってくれます。
もしできそうなら、パートナーと一緒にカウンセリングを受けてみるのもおすすめです。
「夫婦でカウンセリングなんて大げさかも…」と思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
ふたりで同じ話を聞き、同じ時間を共有することは、気持ちのすれ違いを解消するきっかけになります。
一緒に受けることで、「あ、こういうふうに感じてたんだ」とお互いの気持ちに気づけることもあります。
とくに、普段うまく言葉にできないママにとっては、第三者がいることで気持ちを整理しやすくなりますし、パートナーも“言葉にして伝えることの大切さ”を実感できる機会になります。
カウンセリングは、問題があるから受けるものではなく、これからの夫婦関係をより良くしていくためのサポートです。
「ふたりで育てていく」関係に近づく一歩として、オンラインカウンセリングを活用してみてくださいね。
>育児に関する悩みを相談できるカウンセラーはこちら