子育てコラム

「母乳育児が初めてのママへ」
 出産後のママへ贈る授乳の基礎知識

赤ちゃんが生まれて最初にママが悩むのは、母乳のことや授乳のことではないでしょうか。

母乳って出産したら自然に出るもの?ミルクと母乳、どちらがいいの?など、わからないことばかりですよね。

母乳の分泌は個人差が大きく、最初から母乳が出るママもいれば、なかなか出ないママもいます。

また赤ちゃんの個性もあるため、最初から上手に飲める子、吸い付くのに時間がかかる子もいます。

わからないことや不安の多い母乳育児ですが、上手くいかなくて当たり前なのです。

このコラムでは母乳育児について解説していきます。

赤ちゃんとの生活をスタートしたばかりのママが、少しでも不安を解消してもらえたら嬉しいです。

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母乳は出産したら自然にでるもの?

出産前に母乳の準備は始まっています。妊娠中、エストロゲンとプロゲステロンが増加し、乳腺の発達を促します。

出産後、これらのホルモンが急激に減少し、代わりにプロラクチンが分泌されて母乳の生成が始まります。

出産後にママが赤ちゃんと触れ合ったり赤ちゃんがおっぱいを吸ったりする刺激で、脳からオキシトシンが分泌され、母乳がつくられます。

これは「射乳反射」と呼ばれていて、授乳頻度が高いほど、母乳の生産が活発になります。

できるだけ長い時間触れ合って、赤ちゃんが欲しいときに欲しいだけ飲ませることで、母乳の分泌は増えていきます。

しかし、その分泌量やタイミングには個人差があります。ママと赤ちゃんが共同して増やしていくものなのです。

少ししか出ていなくても大丈夫

出産後2〜3日の母乳量はほんのわずかです。足りているか不安になるかもしれませんが、少ししか出なくても大丈夫です。

生まれたばかりの赤ちゃんの胃はさくらんぼくらい。とても小さいため、不足することは稀と言われています。

出産後2〜3日の間に分泌される”初乳”のなかには、たくさんの免疫物質が含まれていて、お腹の中からでてきたばかりの赤ちゃんを、病原体や菌から守ってくれる特別なものです。

少量でも積極的に飲ませてあげましょう。

母乳育児はママにもいいことがたくさん

母乳には赤ちゃんを病気から守る免疫物質や酵素、ホルモンなどが含まれています。

母乳は消化が良く、赤ちゃんの脳や身体の発達に最適な配分になっているため、赤ちゃんに積極的に飲ませることをすすめる産院が多いようです。

母乳育児はママにとっても良い作用があって、赤ちゃんが頻繁に吸い付くことで子宮の戻りを促したり、抗うつ効果、体重を早く戻す効果があります。

◯子宮の戻りを促す

ママが赤ちゃんと触れ合うと、オキシトシンが急増します。

これは別名「愛情ホルモン」と呼ばれていて、授乳をするとこのホルモンが放出されます。

赤ちゃんが出産直後から頻繁に吸い付くと、ママの子宮収縮を助けて胎盤が押し出されるため、子宮の戻りを促してくれます。

◯抗うつ効果

母乳育児は、ママの産後うつに良い影響を与え、もし母乳育児ができなくても、赤ちゃんの目を見たり話しかけたりすると、そうしない場合より、産後うつに良い影響を与えることが、富山大学の研究で明らかになっています。

引用:赤ちゃんへの栄養方法とその期間、および、授乳時の赤ちゃんに対する働きかけと産後うつの関連

http://www.med.u-toyama.ac.jp/eco-tuc/result/sango4.html

◯体重が早く戻る

母乳育児はカロリーを燃焼するので減量を助けてくれます。

消費カロリーは一日あたり最大で500kcalで、これは自転車に乗って1時間ほど運動するのと同じくらいです。

産後は赤ちゃんとお家にこもりがちで運動量が少なくなったとしても、母乳育児をするとカロリーがたくさん燃焼されるため、自然に体重が元に戻る手助けとなります。

しかし、すぐに効果が出るわけではないですし、体型を戻すことよりも、ママの体調が優先です。

ゆっくり減量できたらいいなくらいの気持ちでいてくださいね。

赤ちゃんが欲しがるときに、欲しがるだけあげよう

生後数日の赤ちゃんは、とても頻繁に母乳を欲しがります。最初はどのくらいあげたらいいのか不安になるかもしれませんが、欲しがるときに欲しがるだけあげて大丈夫です。

◎授乳頻度や時間の目安

・回数:1日に8〜12回以上

・間隔:数分〜5時間程度

・かかる時間:数分〜30分程度

・1回の量:20cc〜150cc

赤ちゃんによって頻度や飲める量は異なるため、1回の量や1日の回数よりも、1日にトータルで飲めた量をチェックするようにしましょう

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授乳スタイルの正解はさまざま

赤ちゃんとの生活がスタートすると、完全に母乳だけの方がいいの?ミルクも取り入れてもいいの?など疑問がでるものです。

母乳育児、ミルク育児、混合育児の情報や体験談はインターネット上に溢れています。自分に当てはまって安心材料になることもあれば、書いてあることと違い不安になるママもいるかもしれません。

結局どれが正しいのかわからなくなってしまいますよね。

でも、正解は人によって違うので全員に当てはまる答えはありません。ママが良いと思う方法が正しい選択であり、「どちらでも大丈夫」なのです。

例えば、仕事復帰の予定があったり、睡眠時間が足りないので夜間の授乳はパパに代わって欲しい、誰かに預けてリフレッシュする時間を確保したいという希望があれば、ミルクを取り入れてみましょう。

ママが辛くない、続けられる方法を探してみるといいですよ。

他のママがこうだから、と比べる必要もありません。

赤ちゃんの性格や家族構成もライフスタイルも家庭によって違うからです。

赤ちゃんの様子を見ながら、パパと話し合いながら少しずつ時間をかけてちょうどいい方法を見つけていきましょう。

育児の不安は相談して解決しよう

今回のコラムでは、母乳育児が初めてのママに知っておいてほしい情報をまとめました。

戸惑うことも多いかもしれませんが、赤ちゃんとの限られた時間を、楽しみながら過ごしてもらえたらうれしいです。

母乳育児を始めてみると、上手く母乳を飲めない赤ちゃんや、母乳が足りているかなどについて不安を感じることがあるかもしれません。

そんなときは、産科や助産院で相談したり「母乳外来」を受診してみるといいですよ。

相談したいけれど、体力的に外出できそうにないな、赤ちゃんとの外出が不安だなというときには、自宅から好きな時間に利用できるオンラインカウンセリングサービスを活用しましょう。

NOALONには国家資格を保有した専門家が多数在籍していて、

心理分野・看護分野・福祉分野・保育分野など様々な悩み相談に対応しています。

母乳育児だけでなく、ママの身体のことや家族の悩みなど様々な相談ができますので、1人で悩まずにサポートを活用くださいね。

赤ちゃんとの生活を楽しめるようにしていきましょう。

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