「本当に支援が必要なのは“復帰してから”」
──株式会社chipper代表が語る、NOALON導入の背景にある想い
AIとデータを活用し、企業のマーケティング活動を支援する「CreativeDrive」を展開する株式会社chipper。
「社員の“心の居場所”をどうつくるか」と真剣に向き合ったのが、代表の十時悠径さんです。企業として社員のライフイベントをどう支えるかという課題にも、真正面から取り組んでいます。
本記事では、導入の背景や決め手、実際に使って感じたリアルな手応えについて、十時さんにお話を伺いました。
株式会社chipper (https://creative-drive.jp)
株式会社chipperは、「Creative Drive」というコンテンツマーケティング支援ツールを展開する企業で、国内初のAI SEOライティングツールとしてスタートし、現在約6,000名の登録者がいます。
代表取締役:十時 悠径(ととき ゆうけい)
本当に必要なのは「復帰してからのフォロー」
ーーまず、御社の業務内容について簡単に教えてください。
十時:CreativeDriveというサービスを展開しており、コンテンツマーケティング特化の分析・ライティングツール、それを補完するSEO運用支援や記事制作のサポートを提供しております。(※)
また、上記支援の一環として新たにリスキリング事業をスタートしました。これは、企業がWEBマーケティングを自走できるナーチャリングの仕組みを作ることを目指しており、自社のマーケティングスキルを向上させられるよう支援しています。
(※) 「Creative Drive」は、コンテンツマーケティングに特化したツールで、AIとデータを活用し、ターゲットに最適化されたコンテンツを簡単に生成できるツール。
ーー以前から、産休・育休制度のあり方に課題を感じていらっしゃったと伺いましたが、その背景について教えていただけますか?
十時:今の社会って、育休の取得率ばかりが取り上げられがちですけど、本当に支援が必要なのって「復帰してから」なんですよね。実際、仕事と育児の両立が本格的に始まるのは復帰後なのに、そこへのサポートがまだまだ整っていないと感じていて。前職で、産休・育休から復帰した後にポジションがなく、やむなく辞めていった優秀な社員を何人も見てきました。あれは本当に、本人にとっても会社にとっても大きな損失だったと感じています。そういった離職を、何かのかたちで防げないか。そんな思いがありました。
ーーNOALONを導入された背景には、どのような課題や思いがあったのでしょうか?
十時:最初にNOALONのサービスについてお話を伺ったとき、「これはすごくいいな」と率直に感じました。自分自身の実体験とも重なる部分が多くて、本当に刺さったんです。
NOALONって、産前産後の支援はもちろん、メンタル面にも寄り添ってくれる。「仕事と家庭のバランスに悩んでいる」という人にはすごく助けになるなって思ったんですよね。
私自身も、まだ子どもはいませんが、スタートアップの経営者としてビジネスに比重を置きすぎて、プライベートを後回しにしがちだったので……。
そんなときに、長澤さんとお話しするなかで「これはプライベートな悩みにもちゃんと寄り添ってくれるサービスだな」と感じたことが、導入の決め手になりました。
決め手は“安心感”とコストの手軽さ
ーー具体的に、導入を決めるうえで大きなポイントになった点はどこでしたか?
十時:「家庭や育児の話を誰に相談したらいいかわからない」という状況って、実はすごく多いと思うんです。NOALONのように、“誰にも知られずに安心して相談できる場所がある”というだけでも大きな意味があるなと感じました。
特にうちは20代後半の社員が多くて、これから結婚や出産といったライフイベントを迎えるタイミング。上司には話しにくいようなデリケートな悩みもあると思うので、そういうときに第三者に相談できる環境があるというだけでも、「会社として社員と向き合っている」という姿勢が伝わると思います。
それに、費用面でのハードルが低いのも魅力でした。“お守り”的な感覚で導入できるのはありがたいですし、従業員満足度が少しでも上がるなら、それだけでも十分に価値のある投資ですよね。
ーーご自身でも「NOALON」を利用されたと伺っています。使ってみた感想はいかがでしたか?
十時:すごくよかったです。普段から頭の中で考えを整理するタイプなんですが、実際に言葉にしてアウトプットすることで、思考の解像度や納得感が全然違うなと感じました。
今回は「こうしよう」とある程度方向性を持って臨んだんですが、それでも人に話すことで腹落ち感が生まれましたし、抽象的な考えを専門的な視点で言語化してもらえたのも大きかったです。自分でもその言葉をもとに調べたり、学びを深めるきっかけになりましたね。
「導入して終わり」じゃない。実際に使って見えてきたこと
ーー導入後、NOALON側の対応について、率直に感じたことがあれば教えていただけますか?
十時:すごくいいなと思ったのは、代表の長澤さん自身がこのサービスに本当に自信を持っていらっしゃるのが伝わってきたところです。サービスのビジョンや想いをしっかり、しかも熱量を持って語っていただいて。「あ、このサービスいいな」と純粋に思えましたし、その印象がとても強かったですね。
ーー反対に、もっとこうだったらいいのに、というような点はありましたか?
十時:特に大きな不満はなかったんですが、強いて挙げるなら「相談の継続性」ですね。
1回目は心理士、2回目は看護師など、異なる職種の方に相談されるケースもあると思うので、運営側ではカルテのような形で情報を共有していただいているとは思うんですけど、相談者側に対してのフィードバックが現状ないのが少しもったいないなと感じました。
たとえば、「前回こういう話があったので、今回はこんなふうに進めましょう」といった形で、内容が引き継がれていると、相談者としても安心できますし、継続利用もしやすくなると思います。
ーー最後に、NOALONの導入を検討されている企業に向けて、メッセージをいただけますか?
女性社員が多い会社さんには、特におすすめしたいサービスです。
それに、採用面でもこういった支援制度を導入していることは、企業の魅力として打ち出せるポイントになると思っています。採用に課題を感じている企業であれば、多少なりとも良い影響が期待できるのではないでしょうか。
NOALONのようなサービスは、制度の整備がまだ十分でない会社にとっても、社員への“還元の第一歩”になると思います。それが結果的に、社員一人ひとりへの理解や支援のきっかけにつながっていくはずです。