「赤ちゃんが寝ない…」
寝かしつけがしんどいママができること
夜中、赤ちゃんの泣き声が響く。時計を見ると深夜2時。抱っこして、トントンして、おっぱいをあげても、なかなか寝てくれない。「もう何時間、こうしてるんだろう…」。
あまり眠れないまま朝を迎え、ボーッとした頭でまた一日が始まる。寝不足でイライラするし、疲れはたまるばかり。でも、周りを見れば「うちの子はよく寝るよ!」なんて声も聞こえてくる。
「なんでうちの子は寝てくれないの?」「私のやり方が悪いの?」そんなふうに、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。でも、赤ちゃんが寝ないのには、ちゃんと理由があります。
この記事では、赤ちゃんが夜ぐっすり眠れるようになるためのコツを紹介します。
今日からできる小さな工夫で、少しでも楽な夜を迎えられるように、一緒に考えていきましょう。
>育児に関する悩みを相談できるカウンセラーはこちら赤ちゃんが寝ない原因

赤ちゃんがなかなか寝てくれないと、ママは本当に疲れますよね。「どうして寝てくれないの?」と不安になりますが、赤ちゃんが寝ないのにはいくつかの理由があります。その原因を知ることで、対策がしやすくなります。
昼夜の区別がついていない
新生児のころは、まだ昼と夜の違いがわかりません。そのため、昼間でも長く寝たり、夜に元気になったりすることがあります。生後3ヶ月頃から少しずつリズムが整ってくるので、朝はカーテンを開けて赤ちゃんに太陽の光を浴びせる、夜は暗く静かな環境を作るなど、自然なリズムを意識しましょう。
おなかが空いている
赤ちゃんの胃はとても小さく、一度の授乳では満腹にならないことも。特に生後数ヶ月の赤ちゃんは、夜中に何度も授乳が必要です。おっぱいやミルクを飲んだあとにスムーズに眠れる場合は、おなかが空いていたのかもしれません。成長とともに授乳の回数は徐々に減るので、焦らず赤ちゃんのペースを大切にしましょう。
眠りにくい環境になっている
赤ちゃんの睡眠には適した環境づくりが重要です。
- 寝室を暗くする(豆電球やナイトライトは控えめに)
- 室温は 夏:26〜28℃、冬:20〜22℃ を目安に調整
- 湿度は 50〜60% にする
- 静かな環境にする
など、お部屋を整えてあげましょう。
ただし「暗くすればいい」「静かにすればいい」わけではなく、赤ちゃんによって心地よい環境は異なります。 完全な静寂 よりも 適度な音 があるほうが落ち着くこともあります。少しずつ調整してみましょう。
夜のねんねは昼間の過ごし方で決まる
昼間の活動量やお昼寝の取り方を工夫して、夜ぐっすり眠れるようにしていきましょう。
お昼寝の時間と回数の目安
赤ちゃんは月齢によって必要な睡眠時間が違います。
- 0〜3ヶ月:短時間の昼寝を何度もする(合計4〜5時間)
- 4〜5ヶ月:2〜3時間の昼寝を数回(合計3〜4時間)
- 6ヶ月以降:午前と午後の2回(合計2〜3時間)
- 1歳3ヶ月以降:1回(1〜2時間)
お昼寝が不足すると、かえって寝つきが悪くなることもあります。赤ちゃんのリズムに合わせて、適度にお昼寝を取り入れましょう。
日中の活動量と睡眠の関係
昼間にしっかり遊ぶと、赤ちゃんはほどよい疲れを感じ、スムーズに眠ることができます。
- 朝は太陽の光を浴びる
- お散歩やハイハイで体を動かす
- 音や触れる刺激を取り入れる
こうした活動を取り入れながら、休むリズムを整えることが大切です。刺激が足りないと、夜の寝つきが悪くなることもあるので、バランスよく活動できるようにしましょう。
夕寝はどれくらいがベスト?
夕方の寝すぎは、夜の寝つきを悪くしてしまいます。
6ヶ月未満であれば、短時間ならOK。9ヶ月以降は夕方の昼寝は15時までに終わらせるようにします。
もし夕寝が長引くときは、少し早めに起こしてあげましょう。夕寝の調整で、夜のねんねがスムーズになります。
「夕寝を短くしたら、逆に機嫌が悪くなった…」という場合もあるので、赤ちゃんの様子を見ながら、ちょうどよい夕寝時間を探していきましょう。
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夜の寝かしつけルーティンを整えよう
赤ちゃんがスムーズに眠るには、決まった寝る前の流れを作ることが大切です。「毎日同じリズムを繰り返すことで、赤ちゃんは『これをしたら寝る時間』と自然に覚えていきます。
寝る前のリラックス習慣
赤ちゃんがスムーズに眠れるように、寝る前の時間をリラックスモードに切り替えましょう。
- お風呂で体を温める
- 授乳(ミルク)でお腹を満たす
- 照明を暗めにする
- 絵本を読む、子守唄を歌う
など、心を落ち着かせるような習慣を取り入れ、興奮する遊びやスマホの光は避けるのがおすすめです。
毎日同じ流れを意識する
毎晩のルーティンをできるだけ同じ時間に、同じ順番で行うことが大切です。
例えば、
「お風呂→授乳→寝室へ→絵本→消灯」
のように決めると、赤ちゃんは自然と眠る準備ができるようになります。
途中で流れを変えず、習慣として定着させることが大切です。毎日繰り返し、続けていきましょう。
ママも無理しないで!寝ない赤ちゃんとの向き合い方
赤ちゃんの睡眠リズムが崩れることもある
生後4~6ヶ月頃から、赤ちゃんは睡眠のリズムが整い始めますが、脳の発達や刺激の影響で、突然リズムが崩れることもあります。
- 昨日まで寝てたのに、急に寝なくなった…
- 寝かしつけても、すぐ起きてしまう…
- ずっと抱っこしていないと寝ない…
こうした変化は、歯が生える時期や、運動能力が発達する時期にもよく見られます。「うちの子だけ?」と不安になるかもしれませんが、実は成長の一環。少しずつリズムを整えていけば大丈夫です。
ママ自身の休息も大切に
赤ちゃんがなかなか寝てくれないと、ママも寝不足でしんどいですよね。まとまった時間眠れなくても、少しでも体を休める工夫をしましょう。
昼間、赤ちゃんが寝たら 一緒に横になる、夜は パパや家族と交代して休む時間をつくる
など「ちゃんと寝かしつけなきゃ」と思いすぎず、ママ自身の体も大切にしてくださいね。
こんな夜、あなたにもありませんか?
赤ちゃんが寝ない日が続くと「色々試したのに効果がない…眠れずしんどい…」と感じることもありますよね。でも、寝かしつけに正解はありません。一人で頑張らず、パートナーや家族に協力をお願いしましょう。
また、同じ経験をしたママと話すだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
なかなか寝てくれない赤ちゃんに向き合うのは本当に大変ですが、ママが無理しすぎないことが一番大切です。
もし身近に相談できる人がいないときは、オンラインカウンセリングを活用するのもひとつの方法です。
NOALONには、心理・看護・福祉・保育の専門家が在籍しています。
「赤ちゃんが寝てくれなくて辛い」「気持ちを整理したい」「気持ちが折れそう」そんな悩みを、自宅にいながら相談できます。
スマホで簡単に申し込めて、画面越しにお話いただけます。赤ちゃんを見ながら、パパと一緒に相談することもできますよ。
無理をしすぎず、頼れるものを頼ってみてください。
ママの心が少しでも心が軽くなりますように。
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